アフリカ農苑

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アフリカ農苑のはじまり

一年間の滞在を終えて

海外事業室 室長 山田靖也

私たちは、アフリカ・タンザニア/コンゴ民主共和国に04Congo (3)自然農法農苑を作るために活動をはじめ、2012年12月から一年間、コンゴ民主共和国・タンザニアでの滞在を通して、現在のアフリカの農業の現状を実体験してきました。

今後の活動に向け、次の二つのことを念頭に置いています。

1.持続可能な多品種栽培農業。
2.喜びを共有し合える関係作り。

自然を尊重し大地と共に生きて来たアフリカの方々に先達の智慧を学び、双方向の喜びが循環することで経済的安定が保たれる新しい仕組みを、現地の方々と共に作りあげていきたいと思っています。

自然環境

私たちが滞在した、コンゴ東部・タンザニア西部は、類まれな豊かな自然を有しています。年間8ヶ月余り続く雨季により、豊かな緑に恵まれ、ほぼ一年中作物が育つ環境であり、熱帯特有の恵みであるバナナ、マンゴー、パパイヤなどのフルーツが年中無数に実っています。その反面、タンガニーカ湖周辺は700~800mの標高があり、比較的涼しく、さらに標高の高い地域では、ティーやコーヒーなども栽培されていました。

自分自身の可能性

人類の起源とも云われる豊かな大地であり、いわば地球の楽園であるはずの地域にもかかわらず、人々の暮らし、特に農村は「貧しい」と言われ、この何十年間、先進諸国により、効率をあげる農業技術の「援助」がしきりに行われています。
より確実な収穫を後押しするハイブリット種や化学肥料の支給、ある限られた作物、特に彼らの主食であるとうもろこしを重点的に買い取っていることから、単一栽培(モノカルチャー)による、土壌の劣化・伝統農法の崩壊も危惧されはじめています。
それはまさしく、先進諸国の行ってきた、経済優先型/自然収奪型農業の流れを組むもので、昭和30~40年代の日本が経験してきたことです。04Congo (9)

私たちは、実際に肌で感じてきたアフリカの現状から、持続可能な農業・農苑の設立に希望を見出し、科学技術の利点を活かしながら、伝統的な農法(手作業・動物の助け)を積極的に取り入れ、喜びと経済が循環する、新しい仕組みが始まる可能性を感じています。

自然収奪型農業の現状、環境汚染が問題視され、徐々に人々の意識が変わりつつある今。
私たち一人一人の責任として、反省点を活かし悔いを繰り返さないためにも、アフリカの大地への祈りは償いのチャンスでもあるのかと感じています。

持続可能な生活

農哲学院/マンナネ・ワールドが提供する商品として、9種の雑穀と2種の海藻を調合した、調和力のすぐれた「元精穀」があります。

現在はヨーロッパ・アジア各地の有機の雑穀を仕入れていますが、今後はこういった雑穀を中心に混合栽培をしていき、各地の「いただき繕レストラン」をはじめ、世界中に輸出をしていきたいと思って計画しています。
また、トウジンビエ、シコクビエ、タカキビ、エビスグサなど、現地で伝統的に作られてきて04Congo (16)いるものも栽培していきます。

つまり、この実践は、混合栽培・自然農法により土壌の劣化を防ぎ、偏りがちな買い取りに左右されることなく販売ルートも確保でき、とうもろこし一辺倒の地域に変化をもたらすことを可能にします。

また、現地の自然環境に則すということはそこにあるものを最大限に活用するということで、そこには智慧が働きます。

農哲学院生として

アフリカには、その大地の豊かさが示すように、農哲学院が志す「大地のお布施で生きる」力強い生命力があります。

何も持たず・蓄えず。与えられることを判断せず、天地と共に「今を生きる」先人の智慧の生活。
本来の自然体の生活を現地の人々が取り戻すこと。

そして、私たちが少しでもそうした智慧を体智出来るよう、先ずは自分自身がどう生きるべきか・・・百姓として農に打ち込み、同じ環境の中、同じものを04Congo (15)食べることで細胞から境を無くし、真に共存していくことで、何か始まって行くのではないかと感じています。

農苑作り。
命の学び。

これらすべてのことは、現地の人々との協力・交流なしでは成し得ることができません。共に汗をかく、共に学び合う、何より、それがよろこびを共有し合える出会いになればと思っています。

アフリカへ向かう前に日本での縁作りをしています。

年末の再アフリカへ向けての準備が進む中、日本での出逢いを求めて各地で活動しています。

現在は、福井農苑にて古民家再生や田植えと共に、ギリシャ塩の販売拠点として管理運営を任されています。

いただき繕学院の合宿地ともなる古民家でのオーベルジュ(宿泊客限定レストラン)計画やお弁当の販売などなど・・・楽しい企画が盛りだくさんです。

美深農苑の夏の農繁期に向けてもお手伝いに行くことになるかと思います。

私たちの活動に興味のある方、ひとりでも多くの方にお会いしたいと思っています。

お気軽に福井農苑にご連絡ください。ご縁をお待ちしております。

山田靖也・明子

<世界の直営農苑・福井農苑>・・・・こちら

 

なぜ今アフリカなのか

農哲学院では、2007年の開設当初から、北海道の美深を本拠地に、イギリスのスコットランドと、アフリカでのキャンパス&農苑作りを目指してきました。

アフリカキャンパスとして計画・準備されてきたコンゴ民主共和国は、自然環境立国・農業立国として無限な可能性をもつ希望の国です。しかしながら、1年間の両国での滞在を通じて、コンゴ民主共和国での活動を前提としながらも、まずは比較的政情の安定しているタンザニアにおいてこのプロジェクトを始めることにしました。

昨年2013年、こうした一年間の滞在の中で様々な縁が出来、農苑活動がはじまろうとしています。

<コンゴ情勢と環境>

コンゴ民主共和国は、アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に広がり、その面積 (2,345,410km²)は、日本の6.2倍であり、西ヨーロッパ全体の面積に匹敵する、広大な国である。
1997年に現在の国名に改められたが、それまでの国名のザイールとしてよく知られる。

コンゴの名前はコンゴ川と植民地以前に存在したコンゴ王国に由来する。流域はコンゴの経済・輸送の背骨であり、住民の日常生活に大きく影響している。

コンゴ民主共和国は、世界トップクラスの鉱産資源国であり、輸出の約9割を鉱産資源が占める。コバルト、銅、カドミウム、ダイアモンド、金、銀、亜鉛、マンガン、錫、ゲルマニウム、ウラン、ラジウム、ボーキサイト、鉄鉱、石炭が豊富にある。コバルトの埋蔵量は世界の約65%であり、携帯電話、ノートパソコン、ゲーム機などに欠かせない希少金属タンタルの原鉱石コルタンの埋蔵量は世界の約80%がこの地域にあると言われる。また豊富な石油埋蔵量を誇るが、設備の老巧化や人口の多さから国内需要をまかないきれず、石油輸入国となっている。

地下資源に恵まれるものの、むしろこの国に豊富な天然資源を巡る国内勢力の対立と資源を不法に安く確保するために紛争状熊を企てる周辺国や先進国の企業の利害関係が複雑に絡み合って泥沼の内戦状態が続いている。
独立後初の大統領選が2006年に実施され、カビラ大統領が就任したが、天然資源が豊富な東部を拠点とする複数の武装勢力が武装解除を拒否した。コンゴ政府軍の元将軍ヌクンダ氏率いる反政府勢力「人民防衛国民会議(CNDP)」と、政府軍の支援を受けているとされる民兵組織「マイマイ」との戦闘がつづいている。

過去10年に戦闘や病気、飢餓などで犠性となった人は、第2次大戦以降、最悪の数字である、約540万人とも言われるが、最近、戦火が再び激化し、月に4万5千人が命を落としている。難民キャンプで育ち、仕事がなくて反政府勢力の勧誘に乗る若者も多く、特に女の子はキャンプから薪拾いに行ってレイプや誘拐の被害者になる、いわば「女性や少女にとって世界で最悪の場」(国際刑事裁判所)となっている。
続く内戦によってインフラは破壊され、経済は壊滅状態となっており、世界最貧国の1つとなっている。

 

 

イギリス放送:いただき繕ロンドン店

2016.01.20イギリス最大の民放でX−FACTORなどの番組で海外でも広く知られている、ITV NEWSで「いただき繕」が紹介されました。

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